コンサルを入れても成果が出せるかは会社に懸かっている

知り合いの人事コンサルから聞いた話。

都内のとある会社から人事考課制度を導入したいということで数ヶ月掛けて評価基準を作ったそうです。
しかし、大きな問題が起きました。
それは、その会社が今までやってきた人事考課制度の肝とも言うべき
「客観的な基準による評価」を妨げる「上司による好き嫌いによる評価」の要素をほとんど取り払えなかったのでした。
その会社は「社員の評価は上司に好かれるかどうか」
「上司に好かれる社員が出世する」と公言しており、
それでも客観的な評価をした方が社員のやる気が上がるはずということで、
人事考課制度の導入をすることにしたそうです。
しかし、いざ具体的な基準を作っていくとなると
「上司の感情や意向(好き嫌い)と考慮させてほしい」という話になり、
その人事コンサルも「それでは客観的な評価ができないですよ」と何度も提案したそうですが、
最終的に「上司の情・意向による評価」の要素は残ったままで、
しかもその評価要素が過半を占めているため、
客観的に良い評価点を取れたとしても上司の判断一つで減給クラスの評価になる評価制度になってしまいました。
われわれコンサルはそのノウハウや仕組みづくりで、会社を良くする提案は出来ますが、強制まではさせられません。
今回の例も、多くの会社で導入され、人事考課制度を初めて導入する会社にとっては効果が高い方法としてご提案しました。
しかし、会社がそれをきちんと実行しないのでは効果は上がりません。
今回の例は社長が周りの会社が人事考課制度を導入しているので、自分の会社もということで考えたそうで、
蓋を開けてみれば、幹部・役員はもちろん、社長自身も客観的な評価制度自体を必要と考えていなかったことが分かったそうです。
コンサルを入れても成果が出せるかどうかは会社に懸かっていると言える事例でした。
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