部下を持った経験のない先輩社員が陥るミス

「私の時は先輩は何も教えてくれなかった」
「だから、私は自分で考えて・調べてやっていた」

こんな言葉、聞いたことありませんか?

職場の先輩・上司から良く聞く言葉なのではないでしょうか?

実際、「習うより慣れろ」「学ぶのではなく、真似ぶ」と言われることもあるので、
一概に自分で考えてやることを否定するわけではありません。
私自身も自分で考えてやってきた方でもあります。

ですが、果たしてこれは正しい指導方法なのか?と聞かれたら
私は「No」と答えます。

一つは効率の問題。
部下が一から十まで考えて出した答えは当然正しいわけではありませんし、
ましてその間違っている答えすら出すまでに結構な時間がかかります。

限られた時間の中で業務をするにあたって、
この「かなりの時間を掛けて間違っている答えを出す」工程にどの程度
会社は時間の猶予を許せるでしょうか?
そして何より、この間違っている答えを出した経験は
どの程度その後のこの部下に良い影響を与えるでしょうか?

よくこの後に起こる事象としては、
この考えさせた先輩・上司が「時間がないんだから」「分からなかったら聞け」
「考えることは否定しないが教えを乞うことも重要」というでしょう。

分からなかったから聞いたら「頭を使って考えろ」と言われ、
頭を使って考えていたら「聞け」と言われる。

この「ああ言えばこう言う」状態の先輩・上司の本音は何なのかと言われたら
多くは「面倒くさい」のです。

おそらく一番は「教えることが面倒くさい」。
「こんな簡単なことも分からないのが信じられない」という思いがあります。
自分は経験があるから当たり前に分かることを何でわからないのか?が理解出来ないのでしょう。
おそらく「私も最初の頃は先輩に駄目出しされていたけど、ここまで酷くはなかった」と言っている人は大体このパターン。

そして人に教える経験もなかったので、どうやったら分かってもらえるか?が分からない。
だから、自分の業務を中断してまでその当たり前のことを考えて教えないといけないことが面倒くさいのです。自分の業務が立て込んでいたら尚更。

他にもパターンがあるのでそれは別の機会にしますが、
自分は経験と知識があるので、出来ることも
「人を出来るようにする」というのはまた別問題です。

業務スキルだけでなく、「人に教えるスキル」というのを部下を持ったら
しなければいけませんが、それを身につけずに下を持つ社員が多いのが問題でもあります。

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